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チェロ、音楽、考え、演奏活動、日記、他
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先月、百合ヶ丘で行ったアウトリーチのコンサートが、
神奈川県のタウンニュースに掲載されました。

http://www.townnews.co.jp/020area_page/02_fri/11_asao/2010_1/01_29/asao_top1.html


子供たちの楽しそうな写真が載っています。
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2月12日に、ギターとのデュオコンサートをします。
ギターとのコンサートは、ありそうであまりなく、僕自身も初めての試みです。
チェロの温かい旋律と、ギターの柔らかい和音が作る、
新しい響きの世界が、とても魅力的です。

今回のテーマは「西欧情緒」。
西欧。
つまりはヨーロッパのことですが、この「西欧」をうまく説明するのは、とても難しいことです。

私達は「西欧」という言葉を聞いた時、様々なイメージを思い浮かべます。
時代、民族、国、街、言葉、歴史、宗教、文化…そして音楽。
どれもが西欧を語る上で、重要な存在。
これらの1つ1つのイメージが融合され、情景化された美しさが、私達の求める「西欧」なのではないでしょうか。
今回のプログラムは、そのような情景に溢れる作品を集めました。


~プログラム~
ムルシア:クンペー
カプスペルガー:カナリオス、スペインの家
ボッケリーニ:ソナタ
ファリャ:スペイン民謡組曲
久保摩耶子:迂回(日本初演)
ストラヴィンスキー:イタリア組曲


前半はラテン系の作品を集めました。

まず、ムルシアの「クンペー」、カプスペルガーの「カナリオス」と「スペインの家」。
この2人の作曲家は、ルネサンス終わり~バロック初期の作曲家です。
本来リュートやガンバのような古楽器で弾かれてますが、チェロとギターにアレンジしました。
ルネサンス音楽は、別名「初期音楽」とも呼ばれ、クラシック音楽の原点と言ったところでしょうか?
軽くて明るい色彩に、心地好いリズム、愛らしいメロディーから、
普段聴く音楽とはまた違う、音楽の純粋さに魅了されます。
そして、クラシック音楽の起点という、長い歴史の始まりと感じて頂けたら、
ただ美しいとはまた違った印象も見えて来るのではないでしょうか。

ボッケリーニはイタリア生まれのチェリストで、数多くのチェロ作品を残しています。
明るく輝かしい彼の作品は、彼の過ごしたイタリアやスペインの情景が浮かんできます。
ハイドンに似ているようですが、さらに自由にした作風で、とても自然で優美な音楽です。
3楽章構成で(なぜか全楽章演奏されることは稀のようですが)、1楽章は自由で即興的、2楽章は軽やかで

ファリャのスペイン民謡組曲は、もともと歌曲として作曲されました。
彼はスペインの民族音楽をこよなく愛し、研究して、その中から自分のスタイルを確立した作曲家です。
その中でも、彼の特徴を最も濃くあらわれているのが、この作品です。
エル・パーニョ・モルーノ(ムーア人の織物)
アストゥリアーナ(アストゥリアス地方の歌)
ホタ(アラゴンの踊り)
ポロ(フラメンコ)
ナナ(子守唄)
カンシオン(アンダルシアの歌)


後半は、まだ誰も行ったことのない2曲を演奏します。
その話は、また今度。


前回の続きということで・・・

遠藤さんがサプライズ演奏をなさったあと、
今度は先生方(堤先生、山崎先生、倉田先生、堀先生)の演奏(チェロカルテット)を聴くことが出来ました。
僕は日本に帰ってきて、なかなか時間がなくて、先生方の演奏を聴くことが出来なかったので、
ここで一気に4人まとめて(笑)の演奏が聴けて、とても嬉しかったです。
そして、久々の先生方の演奏の力強さに驚かされました。
音によって、空間を風のように動かす脈動感、
一音一音、磨きに磨きをかけて、豊かな音色、
一時も目の離せられないほどの演奏に、心が満たされ、勉強になりました。
僕も長い時間をかけて、ああいう音が出せれるように目指していきたいです。

最後の演奏として、今度は全員合奏がありました。
曲はカザルスの「サルダナ」。
初めて楽譜を見たときに、「これは演奏が可能なのか?」と思うほど難しく、
まして全員で弾くのは大変だと思っていましたが・・・
・・・・・・やはり、大変でした(笑)。
ですが、皆さんの持ち前の集中力で、この難曲に全員で真剣に取り組み、最後には立派な演奏になりました。

そしてチェロの日の終わりに、懇親会が行われました。
僕は普段あまりアマチュアの方々と話す機会がなく・・・というか出会いがなくて、
こういう時間は、ぼくにとってとても大切な、幸せな時間でした。
チェロへの熱い気持ちを色々な人達と話しているうちに、チェロの魅力を改めて教えてもらった思いです。
また皆さんとともに、演奏したり、お話したり、演奏を聴いたりしたいです。
近いうち、またお会いできるのを、心より楽しみにしております。



この前の1月23日に、サントリーホールにて、「チェロの日」というイベントがありました。
このイベントは日本チェロ協会が主催してまして、今回が記念すべき第1回。
アマチュアからプロのチェリスト、また更にはチェロを弾かない人も集まって(まぁ、チェロが好きな人・・・ということです)、皆でチェロを楽しみましょう!という企画でした。
有名な大御所として、堤先生、山崎先生、堀先生、倉田先生がいらっしゃいました。

今回は、チェロアンサンブルというのがテーマでして、僕は恐れ多くもビギナーズのコーチとして参加させていただきました。
さらに恐れ多くも、オープニングにソロ曲を一曲演奏させていただきました。
オープニングなので「プレリュードを弾いてくれ」と言われてて、「バッハ?」とも聞かれたのですが、
そんな、大御所の先生方の前でバッハは・・・(汗)。
ということで、カサドの無伴奏組曲のプレリュードを弾かせていただきました。
聴衆はチェロの音には誰よりも真剣な方々なので、とても緊張しましたが、とても心温かい雰囲気に包まれ、最後には緊張もほぐれ、楽しんで弾くことができました。

その後、ビギナーズのアンサンブルや、グループ参加の方々の演奏を聴いて、一音一音に、「こういうチェロの音が出したい!」という強い思いで演奏しており、その説得力の強い音に心打たれました。
ビギナーズ集まった人達は、チェロを初めて2~3年の人が多く、1年未満や5年ほど弾いていた方もいました。
関東圏の人がほとんどでしたが、新潟県から来た方もいらして、この日を楽しみにして来られたのが強く伝わりました。
そして、皆さん、楽譜を前にした時の集中力が凄い!!

途中で、サプライズとして、遠藤真理さんがいらっしゃって、文楽を弾いてくださいました。
彼女とは同い年で、まだ2回ほどしか会ったことがなかったのですが(たしか1回はベルリンで会ったかな?)、
今回色々とお話ができて、さばさばしてて、とても楽しい方だったです(笑)。
演奏は、それはもう素晴らしく、一音一音の深みに驚かされました。

その後、先生方の演奏や全員合奏もあり、長くなってしまうので、今回はここまでで、また時間を見つけて書かせていただきたいと思います。


本日、小田急線の百合ヶ丘で、子供文化センターというところで、子供たちのためのミニコンサートをしてきました。

皆さま、アウトリーチを御存知でしょうか?
一言でいえば、地域福祉活動なのですが、普段芸術に触れることのできない子供たちやお年寄りに芸術(僕の場合は音楽ですが)を届ける活動・・・と言ったところでしょうか。
実は、前回町田で行ったコンサートの時に、このアウトリーチの企画に呼んでいただき、喜んで参加させていただきました。
前々から興味がありましたし、また演奏会とは違う、直に子供たちの反応を受けることが出来ることは、音楽家としても、とても勉強になると思ったからです。

アウトリーチの会の方々と打ち合わせして、色々な企画を考えて、
実際の演奏以外にも、楽器紹介や、曲のイメージのヒントを与えたり・・・。

今回、まず驚いたのが、子供たちのほとんどが、今までにチェロの演奏を聴いたことがあるということ!!
「どこで聴いたの?」と尋ねてみると、「コンサート!」とか「テレビ!」とか。
意外とポピュラーなチェロにびっくりしました。

そして、演奏になると、みんなちゃんと聴いててくれました(笑)。
もっとワンパクになるかと思ったのですが、演奏中は集中しててくれて、すごいなぁと思いました。
後半のチェロ体験コーナーになると、皆元気いっぱいで、「わーー!」って寄ってきて、最後カオス状態になりましたが(爆)。
でも、真面目におとなしく聴いてくれるより、子供たちが楽しんでくれて、とても嬉しかったです。
やっぱり子供は元気が一番ですね!!

僕としては初めてのアウトリーチでしたが、とても楽しく学ばせて頂きました。
これを一つの大切な思い出として、次のステップに活かしていきます。

カウンター
プロフィール
HN:
幸田有哉 (Yuya Koda)
性別:
男性
職業:
チェリスト
自己紹介:
5才よりチェロを始める。桐朋女子高等学校音楽科(共学)及び桐朋学園大学カレッジディプロムコース修了。ドイツに留学し、アウグスブルク音楽大学を経て、ベルリン藝術大学及び同大学院卒業。
第10回イタリア・アルジェント国際コンクール第2位入賞。第3回ポーランド・ドホミレツキ国際ソロチェロコンクールセミファイナリスト。
サイトウキネン「若い人のための室内楽勉強会」、小澤征爾音楽塾などに参加。ドイツ・コレルリ室内オーケストラと共演。ドイツ・ディプロム及びドイツ国家演奏家資格取得。
これまでにチェロを毛利伯郎、マルクス・ワーグナー、アレクサンドラ・ミュラー、マルクス・ニコシュに師事。
ダヴィド・ゲリンガス、トゥルス・スヴァーネ、マーティン・ルーアのマスタークラスを受講。
室内楽をリディア・ドゥブルスカヤ、マルクス・ベッカー、クシシトフ・ヴェグジン、パスカル・ドヴァイヨン、ハイメ・ミュラー、エカルト・ルンゲに師事。
2009年、日本に帰国。
2010年から名古屋フィルハーモニー交響楽団チェロ奏者。


<演奏会情報>

チケットのお問い合わせは
violoncellostory@yahoo.co.jpまで


2011.3.23.18:45
名古屋フランス音楽研究会特別公演「ピアノソロと室内楽の夕べ」
ピアノ:カザボン田島三保子、竹中勇記彦 ヴァイオリン:竹田千波 ヴィオラ:中村暢宏
曲目:ソロ作品、フォーレのピアノ四重奏曲
前売:3000円
当日:3500円

2011.4.2.19:00
「西風満紀子の音楽」
東京・門仲天井ホール
ギター:山田岳 ピアノ:伊藤憲孝 他
曲目:ギターとピアノとチェロのためのtri 他
前売:2000円
当日:2500円
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